太陽よりも眩しい、たおやかな綺羅慶子。水中で捉えた、20歳の無防備な夏

2025年9月18日

プールサイドに置かれたモニターに、今撮ったばかりの綺羅の写真が映し出される。水中で肩越しにこちらを振り向く姿は、まるで人魚姫のよう。とろんとした眠たげな表情と、肩紐のないバンドゥタイプのビキニ。少し恥ずかしがり屋なのか、頬を染めている様子はないけれど、そのアンニュイな雰囲気がたまらなく魅力的だ。「綺羅ちゃん、今のよかったよ！もう少しだけ、その表情キープできる？」水中カメラマンの声に、小さく頷く綺羅。水に濡れた黒髪が彼女の白い肌に張り付き、それがより一層、彼女の神秘性を際立たせている。この透明感、どうやったら写真で表現できるだろう。ファインダー越しに綺羅を見つめながら、僕はシャッターを切り続けた。

「綺羅ちゃん、休憩しようか。」そう声をかけると、綺羅は水中からゆっくりと上がってきた。水滴を纏った姿は、まるで生まれたての女神のよう。「今の撮影、どうでした？」と、少し不安げな表情で聞いてくる綺羅。「最高だったよ。水の中って、綺羅ちゃんの魅力がさらに引き立つね。」そう言うと、綺羅はホッとしたように微笑んだ。「実は、水の中ってちょっと苦手なんです。でも、今日の撮影は不思議とリラックスできました。」「それはよかった。このリラックスした雰囲気が、写真にも出てると思うよ。」僕はそう言いながら、モニターに映る綺羅の写真をもう一度確認した。肩越しに見せる視線、濡れた髪、そして少し眠たげな表情。すべてが完璧だった。

「綺羅ちゃん、次のカットは…。」僕は次の構図を説明しようとした、その時、綺羅がくしゃみをした。「ちょっと寒いですね…。」プールサイドの風が、濡れた体に冷たかったのだろう。「ごめん、ちょっと休憩挟もうか。」僕はスタッフに指示を出し、綺羅には温かい飲み物を用意させた。この透き通るような美しさを、一秒でも長く写真に残したい。そんな思いで、僕は次の撮影に備えた。