西日が差し込む誰もいない学校のプール。少し冷たい水の感触に、穂枝里恵は思わず身を震わせた。深い藍色の水面に紺色のスクール水着が映り、肩の華奢なストラップが彼女の白い肌を際立たせる。膝立ちになった彼女の体は、濡れた水着に張り付いて、思春期の少女らしい、それでいて大人の女性へと変わりつつある、危うい魅力を放っていた。カメラマンの私は、思わず息を呑んだ。低いアングルから見上げる彼女の表情は、とろんとした甘さを孕んでいて、吸い込まれそうになる。
「少し…寒いですね」と、穂枝里恵は照れたように笑った。その笑顔は、プールサイドに咲くハイビスカスのように鮮やかで、先ほどまでのアンニュイな表情とは打って変わって、無邪気な少女の顔になった。プールサイドに置いてある彼女の白いタオルが、まるで彼女の純粋さを表しているかのようだ。
「でも、こういう雰囲気、嫌いじゃないです」と、彼女は続けた。「誰もいないプールって、何か秘密めいてて…ドキドキします」。私は静かにシャッターを切る。水に濡れた長い黒髪、伏し目がちに濡れたまつ毛、少し紅潮した頬。すべてが、この瞬間だけの特別な輝きを放っている。この儚い瞬間を一枚でも多くフィルムに焼き付けようと、私は夢中でシャッターを切り続けた。
「どんな大人になりたい？」と、私は尋ねてみた。彼女は少し考えてから、「うーん…そうですねぇ…」と、少し困ったように眉を寄せた。「周りの人に、笑顔を届けられるような人…かな」。少し照れくさそうに言った彼女の言葉に、私は心を掴まれた。この透明感あふれる少女は、きっとこれから様々な経験をして、様々な表情を見せてくれるだろう。そんな予感に胸を膨らませながら、私は最後のシャッターを切った。
モデルプロフィール
- 名前：穂枝里恵
- 生年月日：2004年3月3日
- 身長：158cm
- スリーサイズ：B79 / W60 / H84
- 出身：佐賀県
- 経歴：東京の芸能事務所にスカウトされたことをきっかけに、18歳で上京。都内の大学に通いながら、モデル活動を開始。得意のバレエを生かしたポージングで注目を集め、数々の雑誌のグラビアを飾る。透明感あふれる雰囲気と、芯の強さを秘めた眼差しが魅力。
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